愛の言葉も知らないで
■シナリオと収録の感想

■このCDの聞き所について

■ファンの方に一言
★上段左より、佐藤拓也さん、岩田安宣さん、松尾大亮さん、五十嵐裕美さん
★下段左より、安元洋貴さん、水島大宙さん、鈴木達央さん、平川大輔さん、
シナリオを読んでの感想
・小嶋圭一役・・・水島大宙さん

今回は、僕と達央君の小嶋倉田コンビがメインだったんですけれども、前作『こんな男は愛される』と共通してるのが、実はお話がシンプルだってことで。そういうシンプルな中で、二人のやり取りがとても楽しかったです。
台本を読んだときは、なんか今回はHシーン多いなって思ったんですけど、意外とライトな感じもするっていう、そんな不思議な作品だな、と思いました。
実際に現場でやってみても、パートナーがよかったということもあるんでしょうけども、すごく楽しくて。前にもこのメンバーでやったからっていうのがあるのかもしれないのですが、知った仲ってとこでやれたのがすごくよかったかな、と。
また、僕と達央君的には、前もって自分たちの役が少し出ていたので、構えずにやれたんじゃないかなと思いました。楽しかったです。

・倉田聡役・・・鈴木達央さん

シナリオを読みながら、倉田は本当に小嶋でよかったなって思ってました。
どういう風に演じようかなって考えながら読んでいたんですが、倉田が小嶋を好きになっていくさまがすごくよく分かったし、好きになっていく感覚ってのがが強くて、倉田とオーバーラップするところが多かったです。
「小嶋にこんな風に妬いてもらえてよかったね」とか、「よかったね受け入れてもらって」とか、「よかったね責められて」って思いながら、
(一同笑)
シナリオを読んでいました。
実際に現場に入って大宙さんと掛け合いしても、その感覚がより輪をかけて大きなものになっていったのですごく嬉しかったです。
それこそ、前作で安元さんや平川さんと一緒に創りあげたものが前提としてあったので、それはもう皆さんにただただ感謝だなと思いながら演じさせていただきました。

・梶祥吾役・・・平川大輔さん

前作を収録したときに、もう二人のキャラクターは出ていて、「次はその二人がメインです」というお話を伺っていたので、いったいどんな話になるのだろうと思って興味津々で読ませていただきました。
また、物理的には殴る小嶋と殴られる倉田っていう図式になるんでしょうけれども、実は精神面では倉田が一番強いんじゃないかなと思うところがあって。普段からずっと明るくにこにこしてられるってのもそうですし、小嶋を受け止められるってのもそうですし、ああいう学校の中で一人だけ就職の道を選べるってのも実は結構な精神力がないとできないんじゃないかと思うので、そういう意味ではとても大人なキャラクターなんだろうなと思いました。
そうなると、意外に小嶋は見た目に反してこどもっぽいところもあるので、これはうまくいくのかもしれないなと。
それで現場に来てみたら、なんとなくその通りのドラマが二人の間で展開されていて。先にメインとしてのドラマを録っちゃったからなのかもしれないですが、妙に親心的な感じで二人のシーンを聞いている感がありました。とっても微笑ましくて楽しくて、素敵な現場でした。

・蘇根川烈役・・・安元洋貴さん

最初、前作と込みでシナリオを読んだ段階で、これを描いた先生は犬が好きだなって思いました。僕も犬すごく好きなんですが、大体パターンがあって、キャッキャキャッキャはしゃぎ続ける犬と本当に言うこと聞く従順な犬とあるけど、どっちのパターンもあったじゃないですか。それを見て、先生は犬が好きなんじゃなかろうかと思って、妙な共感を覚えました(笑)。
実際に演じてみては、犬じゃなくちゃんと人間をクローズアップしていたんですが……自分の中にどっちもあるんですよね。僕、自分自身がよく分からない人間なんですけど(笑)。犬っぽい人がすごく好きなところもあれば、自分が犬っぽくなってしまう瞬間もあるので、そういう意味で、捕まえやすかったです。
たつがやってる犬(倉田)も、見ていて感情移入がしやすかったし、邪険に扱いきるわけでなくちゃんと愛しちゃってるご主人様を大宙さんがやってるし、「いいね、犬」と思ってみてました。

聴き所や、力を入れたところ
・水島さん

小嶋としての聴き所はやっぱり、ちょっとずつ自分の本質というか、変態性の部分、Sっぽいところに目覚めていく展開だとか、その辺で迷っているけどだんだんむき出しになっていくところとかですね。やっていてすごくおもしろかったです。不思議なんですけど、自分でもぞくっとくるようなところを感じたり、「なんか分かる」と思ったりしながらやっていたので、僕の変態性も出てるんじゃないかと思いますが。

(一同笑)
平川「いいの、そんなこと言っちゃって」

まあでも、きっと誰でも持ってる範囲なんですけど、こういう状況になるとこれはこれで萌えるのかなと思ってました。
二人のやり取りというか、恋愛としてはとてもシンプルだと思うんですけど、そこの深まり方だとか、僕は聴いてて嫌な気分になるところが一つもなかったので、素敵だなと思いました。
あと、僕の中で個人的な聴き所は……烈がかわいい、と。

(一同笑)
安元「またかよ(笑)」

くやしいんですけど、ちょこっと出てくる烈が妙に可愛くて、

安元「そうなのかな……俺今日はちょっとうすくやったのにな……」

そう。可愛いなと思ったので、持ってかれてないかっていう、

安元「なんでだよ(笑)」

ジェラシーを感じながらやりました。そんな二点です(笑)。

・鈴木さん

個人的にはこの四人で絡んだりするシーンでしゃべっているのが楽しくて。
今回、ドラマオリジナルのシーンで悪ふざけするというか、からかうシーンがあるんですけど、僕はそこがすごく好きで、本当にこういうのって学生ならではみたいなところがあるので、そういうシーンはある意味で聴き所かなと思いました。
そのシーンでの控えめな安元さんにもってかれたかなと……

(一同笑)
安元「なんで掘り下げんの(笑)」

「あ、くそ、いいな」って(笑)。
今回は僕がそういう、ご主人様にわふわふといく犬っこ体質だったのに、控えめにわふって言った安元さんがすごくよくて(笑)。「え?なんでなんで、おれ頑張ってるよ」って思いながら、「ねぇねぇかまって」なんて小嶋に言っていく倉田のさまが自分とかぶるところがありまして、「他人事じゃないな、倉田のこの行動」って思ってやっていたところも聴き所じゃないかと思います。

・平川さん

倉田と小嶋のコミカルなケンカの部分というか、二人の芝居の“間”といいますか、それがすごく絶妙で、やる側とやられる側のポカスカ加減がとても小気味よくてすごく楽しかったので、そこら辺は聴いてクスっとしていただけるんじゃないかなって思います。
あと、烈がね……梶的には「うーん、愛い奴」って感じなんですけど、平川的には「くっそくやしいな、これ」って思うところが多々あってですね(笑)。

(一同笑)
安元「なんでですか(笑)」

まだまだ精進しなきゃいけないなと気持ちを新たにした今日一日でした。
そんな安元さんをぜひ聴いていただきたいなと思います。

安元「メインを聴いて!お願いだから(笑)」

・安元さん

非常にしゃべりづらいですね(笑)。
僕の今回のテーマとしては、絶対邪魔にならないようにしようと。主張しすぎて濃くなりすぎると話の腰も折ってしまうので、あくまで刺身のツマ的に出てきて、最終的にはみんなラブラブだねってまとまりまで持っていくきっかけというか、お話の流れを作るアシストのところを、いかに暖かくすっかなというところにこだわってやろうと思ってました。くどくなったりギャグにはしりすぎると、そこばかりがクローズアップされて、本来聴かせなきゃならないポイントがずれるので、邪魔にならないように気を使ったはずなんですけど……邪魔になってたみたいっすね(笑)。

平川「邪魔になってたわけじゃないよ」
鈴木「こっちが勝手に盛り上がってるだけなんで」
平川「ちゃんと役をまっとうしてるからこそなんですよ」

(笑)
聴き所は、なんというか、きゃんきゃん吠えて、遊んで遊んでって寄ってくるかわいい子犬をたつが一所懸命やってて、それを大宙さんが「めんどくせーよ」ってあしらう。ある種ツンデレみたいなもんですけど、「本当はデレデレのくせにこのやろう(笑)」って思いながら(笑)

水島「それは何、役?俺?」

トントンかな(笑)。
(一同笑)
そんな二人は全体を通してエネルギーがあるし、聴いていて元気になると思うので、二人の関係性全般が聴き所だと思います。

ファンの方に一言お願いします
・水島さん

僕としては、今までの役柄から考えると、どちらかというと倉田の方に近い役が多く。こういうツンデレなところがあってちょっと真面目というか、心に若干影があって、人には見せられないものを持っているっていう役をやったのは、あまりなかったので、そんな新しい自分というのを聴いてほしいなと思います。
あと、倉田は生徒会ではないですけど、生徒会室にいつもいるこの四人の楽しい空気を、皆さんも共有していただけたらいいなと思います。

・鈴木さん

今回はとにかく、僕が普段好きな人に対して思うような、「大好き大好き大好き」っていう気持ちを、倉田を通していっぱい表現させてもらいました。
相手に対して尽くしたいって思う気持ちが倉田の中にどんどん出てきて、それに対して小嶋と深いところでつながっていけるっていうのは、自分的にも、「こういうつながりがあったら、本当に幸せだよね」って思わせるような作品だったなと思います。
皆さんもじんわりと幸せをかみしめながら聴いていただきたいなと思います。

・平川さん

たくさん作品がある中で、読み終わった後、聴き終わった後にはいろんな感想をもつと思うんですね。じんわりと「ああよかった」って感動するものもあれば、「ああ幸せになった」って思うものもあるし、作品によって感じ方は違うと思うんですけど。
僕はこの作品に対して、原作を読んだときも、台本を読んだときも、実際に収録が終わった後もそうなんですけど、とっても明るく「ハッピーv」っていう感じの気分になれたんですね。なので、ぜひその感じを皆さんにも味わっていただけたらなと思います。

・安元さん

あえて言いますと、四人の馬鹿がですね、一所懸命まっすぐなラブコメを演じています。他にも出演者はいますが、特に真ん中にいる四人が、僕は図抜けた馬鹿だと思うので(笑)。
(一同笑)
体温が高い作品になっていると思うので、寒い冬の夜長にでも聴いていただいて、心暖まってくれればいいじゃない(笑)。
すごく平和な気持ちになれる一枚だと思うので、心が荒んだときなどは聴いていただいて、「あ、そっか、まっすぐ生きたらいいことあんな」と確認してください。できると思います、これは。

2ヶ月連続発売のシリーズ第二弾です!
今回のメインはドS・小嶋とドM・倉田。
テンポいい会話はもちろん、一話ごとにSとMを
開化させていく二人の様子は必聴です!
ドラマCDでしか聴けないオリジナルストーリーも
入っていますので、ぜひチェックしてくださいね♪